大都海
大都海
群馬には海がない わたし
どこまでも泳いで行く
大都海に魅せられて
君は旅立った…
水田の稲 勢いよく
五月の空に鯉のぼり
もう弱気の手紙を書くなんて
人と人との浪しぶき 潮の辛さを
知らなかった訳じゃないだろう
見果てない深海 海霧の中を
一人で泳ぎぬくのだ
あの水平線行くつくまで
ヒマワリの花 勢いよく
雷鳴とどろく雲海の空
もし泣いているなら
オレが助け舟になる
数百万都民の心をも呑みこむ
海の深さを 知らなかった訳じゃないだろう

- 赤城山と広瀬川 -
群馬には海がない わたし
どこまでも泳いで行く
君は夢見る人魚姫
虹色の真珠貝見つけるまで
赤城おろしは 勢いよく
浅間山には白い雪帽子
寒流の冷たさに負けるなよ
海の上には浪ばかり
海の藍まで
見えない訳じゃないだろう

- 表紙 -

- 裏表紙 -
「大都会」は
昔制作した「少年の詩」より
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